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香川県立ミュージアム 特別展「高松城―海にのぞむ城のものがたり―」

瀬戸内国際芸術祭2025参加

高松城―海にのぞむ城のものがたり―

 

瀬戸内海に面し、堀に海水を引き入れた、海にのぞむ城、高松城。

愛媛県の今治城、大分県の中津城と共に、日本三大水城の一つに数えられている高松城は、近世城郭における本格的な海城と言われています。

今からおよそ430年前の生駒氏による築城にはじまり、松平家によって完成、瀬戸内海を見張る大名の居所となりました。周囲に広がる城下町は海と陸とを行き来する人々で賑わい、今の高松の発展につながっていきます。明治時代以降の高松城跡は、高松港と町が大きくなっていくにつれて姿をかえていきました。そして現在、史跡に指定され、玉藻公園として人々の憩いの場となっています。本年は昭和30年(1955)の玉藻公園開園から70周年にあたります。

本展覧会では、瀬戸内海にうかぶ島々への発着点として賑わう今の高松の礎となった、海にのぞむ城・高松城とその城下町のあゆみを、初公開の古文書や絵図、写真で紹介していきます。

▶ 展示会概要

会期 令和7年422日(火曜日)から61日(日曜日)全36日間
会場 香川県立ミュージアム特別展示室、常設展示室4と5
開館時間 09:00 - 17:00 ※入館は閉館の30分前まで
★夜間開館 09:00 - 20:00 ※入館は閉館の30分前まで
★夜間開館日 ・4月26日(土曜日)
・5月3日(土曜日・祝日)、5月5日(月曜日・祝日)、5月10日(土曜日)、5月17日(土曜日)、5月24日(土曜日)
観覧料 ・一般:1,200円
・前売・団体(20名以上):1,000円
※高校生以下のお客様は無料になります。
※国際博物館の日(5月18日)は無料で鑑賞頂けます。
※4月22日~5月25日の期間は「瀬戸内国際芸術祭パスポート」の提示で団体料金にてご鑑賞頂けます。
展示点数 121件142点
前売り券 【販売期間】3月18日(火曜日)~ 4月21日(月曜日)
【販売場所】香川県立ミュージアム、セブン・イレブン各店

パンフレットをダウンロード

主な展示資料

初公開
豊臣秀吉領知朱印状(とよとみひでよしりょうちしゅいんじょう)
天正15年(1587)個人蔵
 



高松城のものがたりはここから。生駒親正、讃岐国へ

豊臣秀吉が生駒親正に讃岐国を支配するよう命じた文書。讃岐国に入った親正は、拠点となる城を高松に築く準備を始めた。

 

 

黒漆塗本小札萌黄糸威二枚胴具足 
(くろうるしぬりほんこざねもえぎいとおどしにまいどうぐそく)

安土桃山から江戸時代 弘憲寺蔵
 


 
生駒親正のものと伝わる甲冑

生駒家が生駒騒動により讃岐国を没収されて移った先である出羽国(秋田県)矢島の菩提寺龍源寺に伝わっていた甲冑。近年、生駒親正の墓がある弘憲寺に寄贈された。緑色の糸が美しい甲冑。

 

高松城図讃岐伊予土佐阿波探索書付図写
(たかまつじょうずさぬきいよとさあわたんさくしょふずうつし)

昭和12年(1937)写松山大学図書館蔵 

 


幕府のスパイが見た高松城

原本は、寛永4年(1627)に江戸幕府が四国に送り込んだ隠密(忍者)による報告書に付けられた高松城の図。原本は冊子で、図が分割されているものをつなげて写している。原図は年代の分かっている高松城図で最古。

香川県指定有形文化財
高松城下図屏風
(たかまつじょうかずびょうぶ)

江戸時代 当館蔵
 

 
まさに海にのぞむ城!江戸時代初めの高松城と城下町

高松松平家に伝わる屏風絵。特別展のテーマである「海にのぞむ城」の姿がよく分かる。描かれている景色の年代は初代高松藩主松平頼重が初めて高松に入ったころ(寛永19年、1642ごろ)とみられている。この後、城と城下町ともにさらに大きくなっていく。

高松市指定有形文化財
高松城天守鯱
(たかまつじょうてんしゅしゃちほこ)

宝暦8年(1758)高松市歴史資料館蔵
 


 
天守を飾った高松生まれのしゃちほこ

高松城天守の屋根に飾られた鯱(しゃちほこ)。青銅製で、高さは192.7cm。宝暦8年(1758)、5代高松藩主松平頼恭の時に、その前の焼き物製のものから新しく造り替えられた。

 

 

錦旗(きんき)
慶応4年(1868)高知県立高知城歴史博物館蔵

 


 
江戸時代の最後に高松城に迫った、明治新政府軍の旗

慶応4年(明治元年、1868)、天皇に敵対する「朝敵」とされた高松藩は討伐の対象となり、高松城に土佐藩の軍が迫った。その際に掲げられたのがこの旗。

 

連携企画

特別展開催期間中は全館を通じて連携企画が行われます。

▶常設展御座船「飛龍丸」

大名の乗る御座船は、周囲に権力を示すように、武具を積み、金を用いて豪華に飾られた「海上の城」ともいえるものでした。特別展連携企画として、「高松藩飛龍丸船明細切絵図」8点を一挙公開します。(常設展示室1)
 


香川県指定有形民俗文化財 飛龍丸船明細切絵図惣絵図 公益財団法人松平公益会蔵

▶常設展アート・コレクションニッポンの城

紙版画という独自の技法を生み出した井上員男(1932から2022)の作品「日本の城シリーズ」から四国をはじめ、全国各地の城を選りすぐり、紹介します。(常設展示室2)
 


井上員男「日本の城宇和島城」平成9年(1997)当館蔵

関連行事

▶ 講演会(無料・要事前申込)

高松築城ものがたり

高松城の築城を城主となった生駒家や松平家の役割などをふまえてお話しします。

日時 4月26日(土曜日)13:30 ~ 15:00
講師 胡光氏(愛媛大学法文学部教授)
会場 地下1階講堂
定員 230名
申込期間 3月26日(水曜日)から、定員になり次第終了

海城町・高松のものがたり

高松を「海城町」としてとらえ、都市としての成り立ちや景観の特徴についてお話しします。

日時 5月11日(日曜日)13:30 - 15:00
講師 西成典久氏(香川大学経済学部教授)
会場 地下1階講堂
定員 230名
申込期間 3月26日(水曜日)から、定員になり次第終了

プレミアムナイトツアー「高松城夜話(よばなし)」

閉館後に行う人数限定のプレミアムなツアー。カフェで特別メニューを楽しんでから特別展会場へ。ここでしか聞けない学芸員の深~い話をご期待ください。

日時 5月9日(金曜日)、5月30日(金曜日) 18:00 - 20:00
定員 各回20名(先着順)
申込み 旅行情報サイト「じゃらんnet」(外部サイトへリンク)

高松城石垣ツアー

ミュージアムの建つ高松城東の丸の石垣の見どころを、学芸員と一緒に探検してみませんか。

日時 5月17日(土曜日)13:30 - 14:00
集合場所 1階エントランスホール
定員 先着20名
申込み 当日受付(要観覧券)

▶ ナイトミュージアム

サタデーナイトトーク

落ち着いて観覧できる夜間開館。展覧会場にて担当学芸員がじっくりと特別展の見どころを解説します。

日付 4月26日(土曜日)、5月3日(土曜日・祝日)、5月10日(土曜日)、5月17日(土曜日)、5月24日(土曜日)
時間 ・各回午後6時30分から(30分程度)
・会場入口集合
申込み 申込不要(要観覧券)

ナイトコンサート「サヌカイトの響き」

香川ゆかりの石「サヌカイト」で奏でる澄んだ音色とともに優雅な夕べのひとときをお楽しみください。

日時 5月5日(月曜日・祝日) 18:30 - 19:20
奏者 臼杵美智代氏(サヌカイト)、長田順子氏(ピアノ)
会場 1階図書コーナー
定員 先着50名(多数の場合は立ち見可能)
申込み 当日受付(無料)

イサム・ノグチ「AKARI」ライトアップ

岐阜提灯との出会いを機に生み出した、光の彫刻「AKARI」を夜間開館時間中、特別点灯します。ノグチの代表作「アーケイック」の周辺で灯る「AKARI」をご堪能ください。

点灯時間 17:30 - 20:00
会場 1階図書コーナー

香川県立ミュージアム

香川の文化・歴史が集う場所

香川県立ミュージアムはJR高松駅や高松港を中心としたエリアに隣接し、玉藻公園(高松城跡)・香川県県民ホールとともに、北に瀬戸内海、東に屋島を望む風光明媚な文化・歴史ゾーンに立地しています。当館は歴史博物館と美術館の機能を合わせ持つ、総合的なミュージアムとして、展示・普及・調査研究などの諸活動を通じ、香川の文化拠点として幅広い活動を行っています。
 

 
 
 
 

▶ アクセス情報

電車 ●JR高松駅
JR高松駅から徒歩10分。
●高松中央IC
高松中央ICより車で約20分。
飛行機 ●高松空港
空港リムジンバスあり。
高松空港から高松駅まで約45分。JR高松駅から徒歩10分。

場所


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