Special Feature

特別展皇居三の丸尚蔵館名品選

特別展皇居三の丸尚蔵館名品選

皇室の文化と香川とのつながりを身近に感じる

香川県立ミュージアムでは国宝を含む中世から近代の絵画の名品や香川県出身作家などの近代工芸品が集められた特別展が開催されます。通常「皇居三の丸尚蔵館」に収蔵されている国宝の伊藤若冲の絵画も、この期間限定で香川県で鑑賞する事ができます。この貴重な機会に、ぜひ香川県立ミュージアムへお越しください。

藤原佐理 恩命帖 ★   本展では、皇居三の丸尚蔵館が収蔵する皇室ゆかりの美術品から、空海筆と伝わる書跡、藤原佐理(ふじわらのすけまさ)ら「三跡」の名筆や、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)「動植綵絵(どうしょくさいえ)」(国宝)など、中世から近代の絵画の名品、香川県出身作家などの近代の工芸品をご紹介します。また、香川県が大正の大礼(たいれい)の折に主基国(すきこく)と定められた機縁から、当時の御慶事に係る品々もご紹介します。さらに金刀比羅宮奥書院の伊藤若冲「百花の図」や香川県立ミュージアム所蔵の藤原佐理「詩懐紙」(国宝)など香川の文化財を交え、64件により皇室と香川を結ぶ美の世界をご覧頂けます。

会期 令和6年4月20日(土曜日)~5月26日(日曜日)
開館時間 午前9時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火曜日)
会場 香川県立ミュージアム特別展示室、常設展示室1・4・5
観覧料 大人:1,400円
※高校生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料

パンフレットをダウンロード

展示作品紹介

★ = 皇居三の丸尚蔵館収蔵

竹内栖鳳 大正度 主基地方風俗歌屏風 ★
竹内栖鳳 大正度 主基地方風俗歌屏風 ★

天皇の即位後初めての新嘗祭(にいなめさい)で神に供える新穀(しんこく)を収穫する地方として、占いによって東の地域から悠紀国(ゆきこく)、西の地域から主基国が決められる儀式があり、大正天皇即位の際に、主基国として香川県が選ばれました。本作は和歌を宮内省御用掛(ごようかかり)の子爵(ししゃく)・入江為守(いりえ ためもり)が詠み、絵を帝室技芸員で日本絵画の西の雄(ゆう)・竹内栖鳳が描きました。二人は香川の地を訪れ、各地の風景を四季とともに詠み、描いています。本作は標準的な屏風よりはるかに大きく、その絵は伝統的なやまと絵の技法で横一文字にたなびく霞が描かれ、その向こうには瑞々(みずみず)しい主基国・讃岐の風景が広がっています。


[香川県指定有形文化財] 伊藤若冲 百花の図のうち襖絵 金刀比羅宮蔵   伊藤若冲(1716~1800)といえば、圧倒的な画風で異彩を放った江戸時代を代表する絵師です、金刀比羅宮奥書院の「百花の図」は49歳の時の制作で、わずか六畳の間の四方の壁と襖に201点(74種)の花が、整然としながらも埋め尽くすように描かれた大作です。およそ10年の歳月をかけた若冲の真骨頂「動植綵絵」を描いている最中に制作されました。私的な生活空間を彩る「百花の図」は柔らかな筆跡ですが、両作に共通する濃厚で緻密な植物は華やかな一方、虫食いや枯れ葉が描かれるなど、生命の盛衰が表されています。また、両作を見比べると類似する描写がいくつも見出されます。「百花の図」と「動植綵絵」をともにご覧いただくまたとない機会に、ぜひ両作の植物の姿にもご注目ください。

[国宝] 伊藤若冲 動植綵絵のうち向日葵雄鶏図 ★
[国宝] 伊藤若冲 動植綵絵のうち向日葵雄鶏図 ★
[国宝] 伊藤若冲 動植綵絵のうち芍薬群蝶図 ★
[国宝] 伊藤若冲 動植綵絵のうち芍薬群蝶図 ★


古くから日本では、中国から学問や芸術などの文化が取り入れられ、平安時代には漢字から姿を変えた日本独自の文字「ひらがな」が生まれました。書に優れた「三跡」と称される小野道風(おののみちかぜ)、藤原佐理(ふじわらのすけまさ)、藤原行成(ふじわらのゆきなり)の時代に、100年ほどの歳月を経て、中国流の書をもとに日本流の書が完成しました。本展では、「三跡」をさかのぼる能筆「三筆」の一人である讃岐生まれの空海の筆とされる書跡と「三跡」三人の名筆が一堂に会し、日本の書の源流を間近にご覧いただけます。  
[国宝] 藤原佐理 詩懐紙 香川県立ミュージアム蔵

中川八郎 鳴門瀬戸 ★
中川八郎 鳴門瀬戸 ★
尾形光琳 西行物語絵巻 巻三(部分)★

尾形光琳 西行物語絵巻 巻三(部分)★
松岡映丘 大三島 ★
松岡映丘 大三島 ★
国方林三 活歩 ★
国方林三 活歩 ★
磯井正美 蒟醤丸盆 曙光 ★

磯井正美 蒟醤丸盆 曙光 ★
香川宗石 瑞鳥之図存清食籠 ★
香川宗石 瑞鳥之図存清食籠 ★

香川県立ミュージアム

香川の文化・歴史が集う場所

香川県立ミュージアムはJR高松駅や高松港を中心としたエリアに隣接し、玉藻公園(高松城跡)・香川県県民ホールとともに、北に瀬戸内海、東に屋島を望む風光明媚な文化・歴史ゾーンに立地しています。当館は歴史博物館と美術館の機能を合わせ持つ、総合的なミュージアムとして、展示・普及・調査研究などの諸活動を通じ、香川の文化拠点として幅広い活動を行っています。
 

 
 
 
 

歴史展示室
歴史展示室
空海室
空海室
常設展展示室 原始から近現代に至る香川の歴史を紹介する「歴史展示室」や、日本の歴史や文化に大きな影響を与えた弘法大師空海の生涯を、中世に描かれた絵巻の流れにそって紹介し、館蔵資料とともに国宝、重要文化財などの貴重な資料を忠実に写した複製資料で空海の事績をたどった「空海室」など、常設展示室では年間を通じて香川県の歴史・文化をお楽しみ頂けます。

 

着付け体験 「体験学習室」では、十二単(じゅうにひとえ)や鎧兜(よろいかぶと)の着付け体験をお楽しみ頂けます。
利用時間 1日3回(11:00~、13:30~、15:00~) ※当日受付、先着順
料金 無料
利用人数 各回1組2名様程度

 

公式ホームページ

周辺情報

香川県立ミュージアムの周辺には、香川県を代表する観光スポットもたくさんあります。ミュージアムと合わせてぜひ香川の旅をお楽しみください。

高松城跡 玉藻公園

「日本三大水城」(※周囲が海で、堀の水に海水を使っている城)のひとつ、「高松城」の跡を公園として開放。「玉藻城」とも呼ばれています。海とつながっている堀では、木造の船に乗って遊覧する「城舟体験」が好評。水上から見る城跡を楽しんだり、堀を泳ぐタイのエサやり体験をしたりできます。
 

 
 
 
 

北浜アリー

「香川県立ミュージアム」から徒歩3分の場所にある、海辺の倉庫街を改装した複合商業施設。昔からある古い地域ですが、潮風で錆びた建物や倉庫が集まる路地裏風の立地など、自由で気取らない雰囲気が若い世代に人気です。周囲には遊歩道も整備されているので、瀬戸内海の島や港に出入りする船を眺めながら、散策するのもおすすめです。
 

 
 
 
 

アクセス情報

電車 ●JR高松駅
JR高松駅から徒歩10分。
●高松中央IC
高松中央ICより車で約20分。
飛行機 ●高松空港
空港リムジンバスあり。
高松空港から高松駅まで約45分。
JR高松駅から徒歩10分。

場所


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