原産地は東アジアで、花には芳香があり、ピンク色の一重の花をつけます。北日本の浜辺に咲く野バラで、ビタミンCやポリフェノールが豊富に含まれるため、健康茶としても飲用されます。また、その芳香から香水にも利用されており、果実は生食の他にジャムや果実酒にして食べられ、根は染料としても利用されています。

花菖蒲とは、アヤメ属に分類される多年草です。日本から朝鮮半島、中国、東シベリアの広い範囲に分布し、水辺や湿原に自生しています。野生の野花菖蒲（ノハナショウブ）の園芸品種として、江戸時代中期以降から盛んに品種改良が行われ、今では5,000種以上の品種があるといわれています。すっと伸びた茎の先に青や紫の花を咲かせます。花びらは3枚、6枚、八重咲きと品種によって様々で、3日ほどの短い期間で枯れ落ちてしまいます。

日本や中国、台湾、北アメリカが原産国の日本の梅雨の代名詞になっている花です。雨に濡れても元気で、5〜7月にかけて、光沢のある葉っぱとピンクや青色の花を咲かせます。花のように見える部分は、花びらではなく葉が変形した萼（ガク）と呼ばれるものです。萼は別名「装飾花」と呼ばれ、色づいているので外見上は花びらのように見えます。

ヨーロッパ原産の荒れ地に育つ雑草です。日本には中国より食用として渡来しました。ヨーロッパの古い時代の物語に出てくる、魔女が乗って夜な夜な空を飛ぶホウキはこれで作られたものです。コキアは1年草で、成長とともに大きさや色を変えていきます。夏は爽やかで若々しい色になり、まるで丸いマリモのように見えます。

北アメリカ中西部原産の一年草であり、古代インカ帝国では、太陽の花として崇められ、石造りの神殿には生命力に溢れたひまわりの花が飾られていたと言われています。日本へは1666年頃に中国を経由し渡来しました。日を追って廻る花であることから「ひまわり」と呼ばれるようになり、今では日本の夏の代名詞の花になっています。